「サッカー選手って、どんなことを考えながらプレーしてるんだろう?」
「ピッチの中からは、どんな景色が見えているんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
サッカー未経験者が試合を観ていると、ついボールの動きばかりを追ってしまいがち。でも実は、ボールを持っていない選手の動きや、あるパスに込められた意図にまで目が向けられるようになると、サッカー観戦は何倍も、何百倍も面白くなります。
隣にいるサッカー経験者が、優しく解説してくれるかもしれません。けれど、試合のスピード感の中で、その説明を聞いてすぐに理解するのは、なかなか難しいものです。
そんなときにおすすめしたいのが「サッカー漫画」。
戦術本のような専門書には、確かに詳しい解説が書かれていますが、サッカーに馴染みのない人にとっては、文字ばかりで想像しにくく、難解な専門用語に読み進める気力をなくしてしまうこともあります。
ちなみに、私が初めて読んだサッカー漫画は『シュート!』という作品でした。ページをめくるたびに胸が高鳴り、自分もピッチに立っているようなワクワク感に包まれ、一気に全巻を読み切ったのを覚えています。
でも、漫画ならイラストで表現されているからイメージしやすく、臨場感たっぷり。まるで自分がその世界に飛び込んだような気持ちで楽しめます。
もちろん、漫画なので現実とは違う部分もありますが、選手目線でサッカーの奥深さを味わえる、素晴らしい入り口のひとつです。
「サッカーがわからないから読まない」ではなく、
「サッカーがわからないからこそ、読んでみてほしい」。
もし作品が多すぎて選べない…という方は、まずは絵のタッチが好きな作品から選んでみるのもおすすめです。
あなたのお気に入りの一作が見つかるきっかけになれば嬉しいです。
おすすめサッカー漫画
シュート!(週刊少年マガジンコミックス)

名作サッカー漫画として長年愛され続ける4部構成のシリーズ。
- 第1部『シュート!』(全33巻)
- 第2部『蒼きめぐり逢い』(全5巻)
- 第3部『熱き挑戦』(全12巻)
- 第4部『新たなる伝説』(全16巻)
掛西トリオと呼ばれる3人の少年が、憧れの先輩・久保を追って掛川高校サッカー部に入部し、成長していく姿が熱く描かれます。
「トシ、サッカー好きか?」このセリフが脳内再生された人はファン確定◎
キャプテン翼(ジャンプ・コミックス)

日本発、世界中に影響を与えたレジェンド級サッカー漫画。
非現実的な必殺技の数々に「そんなわけないやろ!」とツッコミつつも、実は涙腺を刺激する名シーンが多い熱血作品。
GIANT KILLING(モーニングコミックス)

監督が主役という異色の構成。弱小チームを率いながら、数々の強豪を倒す“番狂わせ”を仕掛けていくリアル志向のサッカー漫画。
戦術、心理戦、人間ドラマまで深く描かれ、松ちゃんのリアクションが最高です。
ホイッスル!(ジャンプコミックス)

全24巻完結。技術のない主人公が、努力と仲間に支えられて成長していく王道ストーリー。
関西弁キャラ・シゲが愛されキャラ!
フットボールネーション(ビッグコミックス)

科学・理論・身体の使い方にフォーカスしたリアル系作品。
インナーマッスルやハムストリングスなど、実践的で勉強になる描写が多い一作。
俺たちのフィールド(少年サンデーコミックス)

高校→海外留学→プロ→日本代表と主人公が成長していく壮大なサッカー叙事詩。
熱量MAX!略して“俺フィー”。
ファンタジスタ(少年サンデーコミックス)

全25巻。離島育ちの少年が仲間とサッカーの楽しさを知り、オリンピックで活躍するまでの軌跡を描いた名作。
続編は本田圭佑が原案協力。
エリアの騎士(週刊少年マガジンコミックス)

全57巻。亡き兄の夢を背負い、ストライカーとして世界を目指す少年の成長物語。
なでしこジャパンの描写も多く、男女問わず楽しめる。
BE BLUES!(少年サンデーコミックス)

事故で重傷を負った天才少年が、2年間のリハビリを経て復活し、再び頂点を目指すリベンジストーリー。
あかねSAL☆(KC KISS)

全4巻。女子大生が女子アイドルのフットサルチームの監督兼選手に!
絆と青春を描いた、読後にフットサルがしたくなる一作。
岡崎慎司物語(ライバルKC)

全1巻。岡崎選手のサッカー人生を追体験できるノンフィクション要素ありの漫画。
巻末のインタビューやQ&Aも読み応えあり!
リベロの武田(少年ジャンプ)

全9巻完結。ギャグ×サッカーの異色作。
ハチャメチャだけど熱い、クセになる作品。小学生男子ウケ抜群。
さいごに
今回ご紹介したサッカー漫画は、どれも試合の迫力だけでなく、選手たちの葛藤や成長、仲間との絆など、心を揺さぶるドラマが詰まった作品ばかりです。
観るだけでは気づけなかった“選手の視点”や“ピッチの裏側”を、漫画という入口から楽しんでみませんか?
あなたのサッカー観戦が、もっと奥深く、もっと楽しくなる一冊と出会えますように。
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