2018年6月12日〜2018年8月2日(52日間)
日本→フランス→ポルトガル→ロシア→イスラエル→モロッコ→スペイン→日本
はじめての中東へ――イスラエル・エルサレムに到着
■7月5日(木)
ロシア・ドモジェドヴォ国際空港から、ギリシャ・クレタ島のヘラクリオン空港を経由してイスラエルへ。


到着したのはテルアビブのベン・グリオン国際空港。中東エリアに足を踏み入れるのは人生初。
「なんでイスラエル?」と聞かれる理由
日本人の99%が一生訪れないと言われるイスラエル。
なぜあえてこの国を選んだのかと、よく聞かれます。
観光地としてメジャーではなく、宗教的な背景や政治情勢から、少し遠い存在に感じられる場所。
でも、私にはずっと気になっていた理由がありました。
宗教を「知らなかった」後悔
イスラエルには、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教という三大宗教の聖地、エルサレムがあります。
けれど、日本で暮らしていると、これらの宗教について学ぶ機会はなかなかありません。
私自身、大学時代までは宗教の違いどころか、それぞれが何を信じ、何を大切にしているかすらよく理解できていませんでした。
そんな中、留学準備の一環で、英語の授業で初めて聖書を読むことに。
英語はもちろん、日本語訳を読んでも難しく、深く学ばないまま通り過ぎてしまったのが正直なところです。
ですが、実際に海外の大学で生活してみると、その知識の浅さがいかに致命的かを痛感することになります。
大学の授業は宗教に関する基本的な知識がある前提で進み、
美術館には宗教画が当然のように並び、
友人の多くは毎週のように教会へ通っていました。
教会の建築、音楽、芸術、歴史、そして人々の価値観に至るまで、
宗教が日常のあらゆる場面に深く根づいていることを実感しました。
「知っていたら、もっと楽しめたのに」と何度も思った
例えば、ルネサンス絵画に登場する「最後の審判」や「受胎告知」
イタリアで目の前にした「ダビデ像」や数々の宗教的建築。
どれも教科書には載っていたけれど、背景を知らない自分には“ただの有名な作品”にしか見えませんでした。
感動の深さが足りない自分に、何度も悔しい思いをしました。
だからこそ、世界に出る前に「宗教」を知っておきたかった
「知らなくても生きていけるけど、知っていたら世界の見え方が変わる。」
この思いが強くなり、世界一周をするなら、出発前に聖書を一読しようと決意。
聖書に書かれた歴史や物語を自分の目でたどる旅をしてみたい。
そう思って行き先のひとつに選んだのが、イスラエルでした。
ドキドキの入国審査
イスラエルの入国審査は厳しいと聞いていたので少し緊張しながら列へ。
いろいろ質問されましたが、無事に通過。
スタンプの代わりに発行されたのは、青い入国カード(スタンプがあると入国できない国もあるため)。

空港SIM、たかっ!
中東で通信手段がないのは不安…と空港のSIM売り場へ。
が、6GBのデータ通信のみで50ドル。高すぎる!と思い断念。

旧市街へ向かうシャトルバス
予約不要のシャトルバスに乗り込み、エルサレム旧市街を目指します。人数が集まり次第出発というスタイル。


ところが…ドライバーの都合で途中下車。2駅分を電車で移動することに。
無人駅で人に聞きながら、なんとか切符購入。

最大のピンチ、到着したけど…
駅に着いたはいいものの、携帯は使えず、紙の地図も無し。
ホステルの住所を見せても誰も分からず、あてもなく彷徨うこと2時間。
ようやく親切な方と出会い、辿り着いたのは、なんと城のような建物の中でした。

宿泊先は「Hebron Youth Hostel」
3泊6,093円(女性専用ドミトリー/夕食付き)
このロケーションでこの値段はかなり安いほうです。

屋上での夕食タイムは、まさかの日本人だらけ。
「日本人の99%が一生訪れない国なんじゃ…?」
聞けば、こんなに一度に日本人が集まるのは珍しいらしいが、日本人の利用客はとても多いそう。


食事はシンプルなサラダとパン。だけど美味しくて、おかわりもOK。

SIMなし生活、チャレンジ開始
隣に座っていた綺麗な日本人のお姉さんが「短期ならSIMなしでも大丈夫」と言ってくれて、私もトライする決意。
石造りの部屋と鐘の音
ドミトリーの部屋は石造りの天井で雰囲気抜群。

近くの教会から聞こえる明け方の鐘の音に、異国の神聖さを感じました。
プライベートを確保したい方は、ストールなどで目隠しすると◎
シャワー・トイレは男女共用でした。