018年6月12日〜2018年8月2日(52日間)
日本→フランス→ポルトガル→ロシア→イスラエル→モロッコ→スペイン→日本
エルサレム旧市街だけが見どころではありません。
今回は、旧市街の東側に広がる“オリブ山”周辺の聖地をめぐります。
オリブ山周辺の聖地
マリア永眠教会|Tomb of the Virgin
Lion’s Gateを出てLion’s Gate Streetを東に進み、Derekh Yerikho(427号線)を南下すると、イエスの母マリアを祀った「マリア永眠教会」が見えてきます。

薄暗い階段を降りた先にあるマリアの墓所はとても静かで、神聖な空気が漂っています。





ゲツセマネ洞窟|Grotto of Gethsemane
マリア永眠教会を出てすぐ隣にあるのが「ゲツセマネ洞窟」。
イエスが弟子ユダの裏切りによって兵士に捕らえられた場所と言われています。


ゲツセマネの園|Garden of Gethsemane
エル=マンスリヤ・ストリートを挟んだ向かい側には、「ゲツセマネの園」が広がります。
“ゲツセマネ”とはアラム語で「オリーブの油しぼり」。
その名の通り、敷地内には2000年を超えるオリーブの木も。


ここはイエスが十字架にかかる前夜、神に祈りを捧げたとされる場所。

「アバ、父よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころのままになさってください」 (マタイによる福音書 26章36〜42節)
岩によりかかり苦悩しているイエス像もあります。

万国民の教会|Church of All Nations
ゲツセマネの園のすぐ隣に建つ教会。
世界各国からの献金によって建てられたことから、この名がついたそう。


祭壇上のモザイク画には、岩にひれ伏すイエスの姿が描かれ、多くの人々がその岩に手をかざして祈りを捧げていました。


マグダラのマリア教会|Church of Mary Magdalene
今回、時間の都合で中に入れなかったのが心残りですが、ひときわ輝くたまねぎ型の黄金のドームが
マグダラのマリア教会です。

主の涙教会|Dominus Flevit Church
オリブ山をさらに登った先にあるのが「主の涙教会」。
イエスがエルサレムを見渡し、都の行く末を憂いて涙を流したと伝えられる地に建てられました。
いよいよ都の近くにきて、それが見えたとき、そのために泣いて言われた、「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら……しかし、それは今おまえの目に隠されている。いつかは、敵が周囲に塁を築き、おまえを取りかこんで、四方から押し迫り、おまえとその内にいる子らとを地に打ち倒し、城内の一つの石も他の石の上に残して置かない日が来るであろう。それは、おまえが神のおとずれの時を知らないでいたからである」。(ルカによる福音書19章41〜44節)
教会の窓から望む旧市街の岩のドームと、重なるように見える十字架。なんとも象徴的な光景でした。
