ねえねえ、ビーチサッカーって知ってる?
たしか少し前までラモス瑠偉さんが日本代表チームの監督だったよね?
その通り!よく知ってるね!2020年からは、前回のパラグアイW杯2019でMVPだったオズ選手が監督兼選手としてチームを引っ張ってるよ。
だけど今まで見る機会がなかなかなくて・・・
ルールも全く知らないから教えて欲しいな。
もちろんさ!サッカーやフットサルとよく似ているけど、
よりアクロバティックで華麗なプレーが多くてとても面白い競技なんだよ!
ビーチサッカー独自のルールがあるから詳しく説明するね。
まずはルールを比較した表を見てみよう。
ビーチサッカーのルール
基本的なルールについて
ビーチサッカー | サッカー | フットサル | |
---|---|---|---|
選手の数 | 5人 | 11人 | 5人 |
交代要員 | 7人 | 最大登録12人のうち5人まで (トップリーグは3人まで) | 9人 |
選手の交代 | 自由 | 3人まで | 自由 |
ピッチの広さ | 26~28m x 35~37m | 68m x 105m | 20m x 40m |
ゴールの大きさ | 2.2m x 5.5m | 2.44m x 7.32m | 2m x 3m |
ボール | ビーチサッカー用5号球 | 5号球 | ローバウンドの4号球 |
試合時間 | 12分間 x 3ピリオド | 45分ハーフ | 20分ハーフ |
時間の計測方法 | 得点後、FKやPK時、審判員が 停止のシグナルをした時以外 ランニングタイム | ランニングタイム | プレーイングタイム |
タイムアウト | なし | なし | 前後半1回ずつ(各1分) |
オフサイド | なし | 2人の守備側競技者がいない場合 | なし |
ビーチサッカーは砂の上で裸足でプレーをするから
サッカーボールよりも少し柔らかいビニールのような生地のボールを使うんだ。
すね当てのような硬いプロテクターは着用できないけど、
つま先とかかとを覆わないテーピングや柔らかい軽いパッドで保護するのはOKだよ。
国際競技会では、砂は粒が細く、40cm以上の深さがないといけないという決まりがあって、
選手を負傷させる可能性のある石や貝などは取り除かなければいけないんだ。
試合時間は、ピリオドと呼ばれる12分の単位を計3回。
各ピリオドの間には3分間のインターバル(休憩時間)があるよ。
延長戦は3分間。それでも決まらなければ、3本ずつのPKになるんだ。
ピッチについて
ピッチの外に立てられている旗に注目してみてね。
ハーフウェイライン(ピッチの中央)は実際に砂の上に引かれないけど
ピッチの外にある赤のフラッグが目印だよ。
ペナルティーエリアもハーフウェイラインと同様で、
ゴールラインから9m離れたところに黄色のフラッグでマークをするよ。
選手の交代は、ハーフウェイラインからそれぞれ2.5mの交代ゾーンで
交代をしなければいけないんだ。ちなみに選手の交代人数に制限はないよ。
ポジションについて
ビーチサッカー・フットサル | サッカー |
---|---|
Pivo(ピヴォ) | フォワード |
Ala(アラ) | ミッドフィルダー |
Fixo(フィクソ) | ミッドフィルダー |
Goleiro(ゴレイロ) | ゴールキーパー |
ビーチサッカーのポジション名はフットサルと同様ポルトガル語だよ。
ビーチサッカー特有のルールについて
- ゴレイロへのバックパスが1回だけでき、手で扱うことができる。
- ボールがタッチラインから出たら、キックインでもスローインでも選択できる。
- 選手がオーバーヘッドキックをしようとした時に接触するとファウル。
- 退場選手が出た場合、ペナルティとして2分間選手の補充が出来ない。
人数の多いチームが2分以内に得点した場合は、その時点で選手の補充が認められる。 - ゴレイロは自陣ペナルティーエリア内で4秒以上ボールをコントロールしてはいけない
- ゴレイロは自陣ハーフ内で4秒以上ボールをコントロールしてはいけない(2021年7月ルール改正)
これまでゴレイロ(GK)にパスを戻して落ち着かせるというパターンがあったんだけど、ルールが改正されてその戦術が取れなくなったんだ。そのおかげで、攻守の入れ替わりが今まで以上に早くなったよ。そしてフリーキックにも特有のルールがあるんだ。
- サッカー、フットサルのように壁を作れない
- ファウルを受けた選手自身がキックを行う
- 全ての反則は直接フリーキック
- フリーキックは2種類ある
1. 相手チームのハーフからのフリーキックの場合
相手キーパー以外の選手は、フリーキック位置を基準とする仮想ラインより前に出ることが出来ない
2. 自分チームのハーフからのフリーキックの場合
相手キーパー以外の選手は、ボールと各コーナーの間の仮想エリアの中に入ることが出来ない
これはちょうど審判が両腕で仮想ラインを示しているところだね。審判の動きにも注目してみると面白いよ。
どういうスポーツか少しはイメージできたかな?
サッカーやフットサルとは違ったルールがたくさんで、とても楽しそうなスポーツだね!
砂の上だとボールが転がらないから浮かせてパスをするんだけど、砂の中からボールをすくい上げる「スコップ」という基本技や、ダイナミックなオーバーヘッドキックにも注目してみてね。
へぇ〜。面白い名前の技だね!
他にもサッカーと違うところは、会場では大音量で音楽を流しながら
試合をするからエンターテイメント性がとても高いよ。
わあ!わくわくするね!私も今度観戦しに行ってみようっと!