南米に行くにはお金がかかる。
そう思って、最初から南米行きをあきらめていませんか?
でも、実は今、南米へ10万円以下で行ける時代がきています。
「航空券だけで20万円以上するんじゃないの?」
そんなイメージを持っている方も多いはず。
しかし、ある工夫をするだけで、航空券代をぐっと抑えられる方法があるんです。
私自身、9万円台で南米往復チケットをゲットしました。
時期によっては、なんと6万円台も可能です。
しかも、片道ではなく往復料金です!
さて、その気になる「ある工夫」とは――?
この記事で詳しくご紹介します!
10万円以下で南米に行く方法
ポイント①発着地を韓国にする。
最大のカギはここ。
韓国発着の航空券を使うこと。
日本~韓国のチケットは別途自分で手配しますが、
これだけで航空券代が大幅に下がります。
多少の遠回りにはなりますが、
「時間よりコスパ重視!」という方には強くおすすめです。
ポイント②航空券探しにはGoogle Flightを使う
従来はスカイスキャナーが定番でしたが、
今はGoogle Flight(Google Travel)が圧倒的に便利。
使いやすさ、検索精度、価格…どれをとっても一級品です。
後ほど、他サイトとの比較も紹介します。
実際に私が通ったルート
【往路】関空→仁川(韓国)→ダラス(アメリカ)→リマ(ペルー)→リオ(ブラジル)
【復路】アスンシオン(パラグアイ)→サンティアゴ(チリ)→ダラス→仁川→関空
日本⇄韓国:ANAマイル15,000+手数料8,510円
韓国⇄南米:854,700ウォン(約81,000円)
合計89,524円
ブラジルからパラグアイへは、アルゼンチン経由で陸路で移動。
オープンジョー(到着地と出発地が異なる航空券)を活用しました。
疑問1:「マイル使ってるならズルくない?」
実際、今はLCC利用なら日韓往復1万円以下もザラ。
マイルを使わなくても、コストは大差ありません!
疑問2:「ブラジル~パラグアイの移動費は?」
リオ→プエルト・イグアス:R$303.65(=約8,100円)
プエルト・イグアス→シウダーデルエステ:ARS$200(=約360円)
シウダーデルエステ→アスンシオン:US$16.76(=約1,860円)
合計:10,320円
空路+陸路でトータル約99,800円
ギリギリセーフです!
航空券サイト比較:どれだけ違う?
韓国⇄南米のチケットを、3つの航空券サイトで比較してみました。
【検索条件】
日時:2019/11/13〜2019/11/26
経路:ソウル→リオデジャネイロ 2019/11/13
アスンシオン→ソウル 2019/11/26

まずは「スカイスキャナー」
最適プランで173,603円、最安プランで150,147円という検索結果が出ました。
主にアメリカン航空を利用するみたいなので、次は「アメリカン航空」の公式サイトで検索をしてみます。

メインキャビンで188,450円。スカイスキャナーより約38,000円高い検索結果となりました。
そして最後に「Google Travel」で検索をしてみます。

最安値78,048円。
サイト | 価格 |
---|---|
スカイスキャナー | 約150,000円 |
アメリカン航空 | 約188,000円 |
Google Flight | 約78,000円 |
圧倒的にGoogle Travelが安い!
しかも、発着地を日本(関空)にした場合、価格は2倍以上に跳ね上がりました。(約172,000円)

今までGoogle Travelを使ったことがないという方は一度利用してみてください。
安い航空券のデメリットも知っておこう
しかし、安い航空券には安い理由があるのも事実。
- マイル積算率が低い
- 空港での手続きが複雑になる
- 経由地が多い
- トランジット時間が長い
①マイルの積算率が低い
アメリカン航空ならびにLATAM航空は、JALの提携航空会社なので
JALのマイルを獲得することができました。

赤枠のBooking Codeをみると、「N」と「O」と表記されています。
アメリカン航空のマイル積算率は、「N」は50%、「O」は30%。

LATAM航空のマイル積算率は、「N」「O」ともに50%です。

上記の積算率で獲得したマイルは下記の通りです。

合計10,268マイル。
積算率は普通運賃に比べ半分以下になりますが、ここは割り切りましょう。
②空港での手続きが複雑になることがある
今回の旅では、日本~韓国と韓国~南米の航空券を別々に取ったため、
チェックイン手続きが二度必要になりました。
出発時の関空では、スタッフが2つの航空券をうまく「紐づけ」してくれたので、
最終目的地のブラジルまでスムーズに到着。
(ただしチェックインに30分以上かかったので、早めの空港到着がおすすめ!)
問題は復路。
パラグアイの空港では、「紐づけできません」とあっさり断られました。
仕方なく、アメリカ・ダラス空港で再チャレンジ。
でも「アシアナ航空のカウンターはない」と言われ、撃沈…。
結局、韓国・仁川空港で一度入国し、改めて出国手続きをして関空行きに乗ることに。
乗り継ぎ時間がギリギリだったので、かなりヒヤヒヤしました。
さらに余談ですが、アメリカ・ダラス空港では
「預け荷物を一度受け取って再度預け直してね」と言われていたものの、
実際は荷物はターンテーブルに出てこず、最終目的地まで運ばれていました。
(スタッフに聞いたら「たぶんそのまま行ってるよ~」って。え、たぶんって何!?)
このように、
航空券を別々に取ると、空港での交渉や柔軟な対応が必要になります。
英語力はもちろんですが、
ちょっとしたハプニングも「旅のスパイスだ」と思える心の余裕が何より大切です。
③ 経由地が多い & ④ トランジットの時間が長い
日本から南米へは、そもそも直行便がありません。
必ずどこかで乗り継ぎが発生します。
経由地が増えれば増えるほど、そして乗り継ぎ時間が長くなればなるほど、
当然、移動疲れは溜まりがち。
でも、ここで大切なのは考え方。
乗り継ぎ時間が極端に短いと「乗り遅れリスク」が高まりますし、
トランジット時間が長いなら、その時間を「休憩」や「空港探検」に使えばいいんです。
私は今回、空港ラウンジを利用できる「プライオリティパス」をフル活用しました。
ラウンジで
・温かいごはんを食べたり
・シャワーを浴びたり
・旅の写真を整理したり
そんなふうに過ごしていると、あっという間に乗り継ぎの時間も消化できます。
実際、サンティアゴ空港では9時間の待ち時間がありましたが、
美味しい食事と快適なソファのおかげで、むしろ「もうちょっとここにいたい」と思ったほど。
経由地が多い?トランジットが長い?
少しの工夫があれば、トランジットも立派な旅の醍醐味です。
お得な航空券にはちょっとした手間もついてきますが、
それすら楽しむのが、旅上手のコツです。
南米へ旅行する時の注意点2つ
①米国経由の場合はESTAが必須
アメリカを経由する場合、乗り継ぎだけでも電子渡航認証システムESTAの申請が必要です。
申請料14ドル。有効期限は2年間。
渡米72時間前までに取得することが推奨されています。
基本的には渡米の際にESTA渡航認証のコピーを提示する必要はありませんが、
パラグアイの空港を出国する際にチェックインカウンターでESTA申請番号を聞かれました。
迅速に対応できるよう、コピーを持っておいた方が安心です。
②イエローカード(黄熱病予防接種証明書)
南米では、入国時に提示が求められる国もあります。
事前に医療機関で予防接種を受けましょう。
予約が取りづらいので、早めの行動が吉!
まとめ
10万円以下で南米へ行ける時代。
数年前では考えられなかったチャンスが、今、目の前に広がっています。
少しの工夫と下調べで、
あなたも南米の大地を踏みしめてみませんか?
Have a nice trip!